診療科目名の付け方にもルールがある

大きな病院ともなれば、十以上の診療科目から成り立っていることもあります。
代表的な診療科目として挙げられるのは、内科と外科でしょう。
これらは単独で使われる場合もあれば、他の言葉と組み合わせて使われることも多くなっています。
たとえば、「心療」と組み合わせて心療内科とするケースもありますし、さらに「老人」を加えて老人心療内科とすることもできるのです。
ルールは決まっていて完全に自由にはできませんが、ある程度のカスタマイズはできるようになっています。
外科も、「肛門」と組み合わせれば肛門外科とすることができ、「大腸」を組み合わせて大腸外科とすることもできます。
ただし、肛門と大腸のように同じ種別に該当するものは並べて使うことができないとされています。
ですから、具体的にいえば大腸肛門外科という診療科目を標榜することはできず、大腸・肛門外科と明記すると大丈夫なのです。
病院側が新しく名前を決めるときにも気をつけなければなりませんが、このルールを知っておけば、その病院が何を専門としているのか非常に分かりやすくなります。
一つ一つの言葉の意味をきちんと理解しておけば、看護師として診療科目を選ぶ際に失敗してしまうこともありません。
また、特に気をつけておくべき言葉としては、整形と成形の違いがあります。
整形外科は美容整形外科とも違っていて、運動機能の回復を目的としています。
成形外科というのは、目に見える部分の修正を行うことを目的としているので、よく知っておくと良いでしょう。